2011年9月7日水曜日

大型車両について

この記事は、旧分類に基づいています。

大型車の基礎知識を最初に述べておこう。街中を走っている2tトラックや4tトラックは実は普通免許で運転できることは、意外に知らない方が多い。大型免許が必要となるのは、実は最大積載量についていえば、5t以上の車なのである。大型免許が必要な車両の定義は、車両総重量8t以上、最大積載量5t以上、乗車定員11人以上のいずれかに該当するものなのである。注意すべきことは大型の定義に、車両のサイズや排気量が関係していない点である。もちろん、車両一般制限という規制によって上限は、幅2.5m、長さ12m、高さ3.8mという基準内に収まらなければ、許可なく公道を走行することはできないが、この範囲ぎりぎりの普通トラック(普通免許て運転することのできるトラック)も存在するのである。
大きなトラックが「普通トラック」なのか「大型トラック」なのかを見分けるポイントは、次の3つある。

(1) 車側表示灯の存在:屋根についている緑色の三つのランプ。道路運送車両の保安基準に基づいて速度によって3段階に点灯する黄緑色のランプ3つ。(平成11年に義務化が廃止されたので、最近は大型でも表示灯が黄緑色ではなかったり、そもそも表示灯のない車両も散見される。)
(2) ナンバープレートの大きさ:普通トラックは乗用車と同じ16.5×33cmサイズであるのに対して、大型車はこの4/3倍の22×44cmある。
(3) 最大積載量をみる:貨物車(1ナンバーや4ナンバーの貨物車は車両後方に最大積載量の表示が義務化されている。後ろに回って、この積載量をみて5,000kg(5t)以上か否かを確認する。

大型一種は乗用、貨物ともに運転できるが乗用の場合は料理屋や旅館の送迎など運賃を受け取らない自動車の運転に限られる。レンタカーでマイクロバスを運転して、職場の人間をのせるのは営業行為ではないのでOK。しかし、旅客運送用の営業バス、路線バスや観光バスの運転には大型二種免許が必要になる。もちろん観光バスであっても回送や修理のために運転する場合は大型一種で可能である。

大型車の特性
大型一種の試験に使用する車両は教習所によって差があるが、4tトラックの大型仕様平ボデー(5.5t積)で、4t車と全く同じ、またはサイズ的には少し小さくなる。大型免許を取る上で一番問題になるのがブレーキ。エアオーバ式ブレーキが使えるかどうかがポイントとなる。普通車のような踏込力で油圧を制御するブレーキではなく、ペダルのミリ単位の踏込操作によってエア圧と油圧を制御する。普通車のように踏み込むとトラックはガクンと停まってしまう。普段エアオーバ式ブレーキの4t車に乗って慣れていても、試験に使用する車は平ボデーの空車なので箱車や簡易クレーンを架装したトラックとは感覚が随分違う。
普通車しか乗ったことのない人にとってはトラックは意外に小回りが効く。運転席が前輪のほぼ真上にあるので、自分が縁石すれすれを行くようにハンドル操作すればよい。一般的にハンドルを切るタイミングは早過ぎる傾向があるようだ。

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