2011年9月7日水曜日

トラック関係の知識

トラックについて。
昨日ダブル貴重なトラックを見る機会があった。その時「ダブルデフ」ということばを聞いたが
分からなかったので整理してみた。

-1 トラックの駆動系について
-2 トラックの種類について

重量物を運ぶ目的のため、いくつかの駆動系がある。
① 一般的 前方三軸タイプ  
前2軸・後ろ1軸のもので、タンクローリーや荷物の重心変化が少ない車両の
ベース車として利用。 タイヤも8本と一番少なく 後方が1軸のため走行のスピードも高く設定可能。

② 特殊 後方三軸タイプ
前1軸・後ろ2軸のもので荷物の重心変化が 多様な車両 。また同じ10トン車両であっても長いもの、短いもの、細かいものなど重心変化が激しいので、安定させるために荷台の下にタイヤを
沢山設置する。
また、この後方三軸には、シングルデフの高速走行用とダブルデフの低速走行使用の2タイプがある。後方三軸はタイヤが10になるので前方三軸に比べ2本増えますので維持費が膨らみます


トラックの前1軸・後ろ2軸と、前2軸・後ろ1軸って、運用する上での違いと言うか、 それぞれのメリット・デメリットみたいなものはあるんでしょうか?

③ その他tタイプ 低床4軸という車両もある。

前方三軸、後方三軸、低床四軸と タイヤ数、軸数が異なるので走行性、操作性(小回り性能など)
運搬安定性などそれぞれ特徴があり用途に応じて使い分ける。

<駆動軸について>
トラックの車軸の構造は全輪数×駆動輪数で表現する。(軸数でないことに注意!)例えば、6×4(前1軸、後2軸)は、合計3軸を有しており、そのうちリアが2軸で、これらが駆動輪となっている。
乗用車や小型トラックには2軸車(4×2、4×4)が多いが、大型トラックの主流は3軸車(6×2、6×4)、4軸車(8×4)。


・10t以上のクラスでは 6×2の後2軸車が一番多く、8×4に代表される小径タイヤの多軸車は低床のメリットを生かしたカサ物輸送に、また6×6、6×4のような複数駆動軸車は 牽引力・走破性に優れており、重量物運搬やダンプカーに使われる。さて、欧米の25tトラックは前1軸・後2軸のうち後2軸が駆動する6×4方式が主流である。

・これに対して、既存の日本の大型トラックは後2軸のうち前軸 のみが駆動する6×2方式が中心である。6×2方式の利点として駆動軸が少ない分、軽量化でき、結果積載量の増トンが可能となるからである。燃料の消費量 も少ないこともある。25tトラックでは、6×2方式は6×4に比べ積載量は0.4~0.5t増加でき、燃費は3~5%低減されるという。
しかし、その実現には大きな障害があった。6×2方式のトラックの場合、駆動軸へ十分に荷重することで積み荷ゼロの空車時でもスリップを起こさないように 設計されている。ところが、1本の駆動軸への荷重は安全性確保、路面保護のため10tまでとの規制に加え、隣接軸重の規制も新設。1.3m以上1.8m未 満の距離で隣接する車軸の場合、荷重の合計は19tまでとされた。そのため駆動軸と後後軸に同じ荷重を配分することになり、空車時には駆動軸に十分な荷重 がかからないという問題が生じた。


欧州の一部では、空車時には後輪をハネ上げて6×2方式を可能にする例もあるが、日本での採用は難しいと思われた。しか し低価格・積載量増加を望むマーケットを考えると6×2の採用は不可欠であった。この難問を解決したのが空車発進駆動補助装置「キックドライブ」である。 空車時には自動的に空気圧でエアチャンバーを駆動軸に押しつけ、駆動軸重を増加させる。この結果、十分な荷重により駆動力を確保してスリップを防止すると いうものだ。


出典: 車両豆知識
http://www9.plala.or.jp/hiyotrio/newpageframe.htm



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